この記事では、クラウド型連結会計システムの特徴とメリットを解説。また、12のクラウド型連結会計システムも紹介※します。自社に最適なシステムを選定する際の参考にしてください。
製品の紹介の前に、クラウド型連結会計システムについて、どういった特徴やメリットがあるのか紹介します。
クラウド型連結会計システムとは、インターネットを介して提供される連結会計ソフトウェアのことです。オンプレミス型とは異なり、サーバーの設置やメンテナンスが不要で、インターネットに接続できる環境であれば、どこからでもアクセスできるのが特徴です。
近年は、技術の進歩もあいまってクラウド型が主流となっており、多くの企業が導入を進めています。クラウド型は拡張性が高く、企業の成長に応じて柔軟に対応できる点がメリットです。また、通貨換算機能や税務計算機能、予算・予測機能など、多国籍企業にも対応可能な高度な機能を搭載しているシステムもあります。
さらに、クラウド型システムは自動アップデートにより常に最新の状態を維持できるため、法令改正や会計基準の変更にも迅速な対応が可能です。
クラウド型連結会計システムの最大のメリットは、迅速に導入できる点です。一からシステムを構築する必要がないため、短期間で運用を開始できます。また、導入費用がオンプレミス型に比べて低く、初期投資を抑えられるでしょう。月々の利用料は発生しますが、機能を必要なものに絞ることでも費用を抑えられます。さらに、システムの更新やメンテナンスもサービス提供者が行うため、ユーザーはコア業務に専念できるのもメリットです。
クラウド型システムは場所を選ばずに作業ができるため、リモートワークやグローバルな企業に特におすすめです。また、データのリアルタイム可視化が可能であり、経営判断の迅速化と透明性が向上。加えて、企業が使用している他のシステムと連携できれば、さらに業務効率化を進められます。
このように、クラウド型連結会計システムは、その柔軟性、コスト効率、迅速な導入と運用の容易さから、昨今多くの企業に選ばれています。
連結会計システムは自社にとって必要な機能を見極めて導入しなければ、かえって使いこなせなくて困るといった状況になりかねません。このサイトでは会社の特徴別におすすめの連結会計システムを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
一からのシステム構築が不要なため、初期費用を抑えて短期間で導入できるクラウド型の連結会計システム。ここでは、そんなクラウド型に対応しているシステムを一覧で紹介します。
連結DXパッケージは、既存のExcelフォーマットをそのまま使用できるシステムで、クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しています。子会社からのデータ収集機能により、専用ソフトのインストールが不要で情報収集可能。エラーチェック機能により、整合性の取れたデータの作成もミスなくできます。
個別財務諸表の合算から連結精算表作成までがワンボタンで処理でき、管理連結機能や内部統制対応機能も充実しています。
DivaSystem LCAは、連結会計と連結決算業務の効率化を支援するシステムで、データ収集から連結処理、レポーティング、決算開示までをカバー。
クラウド、マネージドサービス、オンプレミスの選択が可能で、各種ERPとのデータ連携や標準業務テンプレートも提供されています。中小企業から大規模企業まで幅広く対応可能です。
DIVASystem LCA
(連結会計システム)の
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BTrex連結会計は、連結決算の効率化を支援するシステムで、公認会計士が開発に携わり、国内基準とIFRSに対応しています。
子会社データの自動収集、高速処理、自動化された仕訳作成機能が特徴で、短期間で導入が完了します。オンプレミス型とクラウド型の両方が選択でき、柔軟な連携機能と豊富なサポート体制を提供しています。
eCA-DRIVERは、連結決算に必要な機能を搭載したシステムで、データ収集から連結処理、レポーティングまでをサポート。
国内外の子会社からデータを効率的に収集し、自動仕訳機能によりデータの正確性を確保してくれます。マネジメントレポート設計ツールや内部統制対応機能も備えており、オンプレミス型とクラウド型の両方が選択可能です。
mcframe GAは、グローバル企業向けの会計/ERPパッケージシステムで、各国拠点のデータ統合とグローバル経営の効率化が行えます。
SaaSクラウドサービス「GLASIAOUS」とカスタマイズ可能なプライベートクラウド「GLASIAOUS+」から選べるのが特徴。短期間でのリモート導入が可能で、豊富なサポート体制も整備されています。
マネーフォワード クラウド連結会計は、連結会計業務の効率化を支援するクラウド型システムです。リアルタイムで経営状況が把握でき、多拠点での同時編集が可能です。
また、会計システムとのAPI連携により単体決算データが自動収集でき、Excelファイルの取り込みにも対応しています。
GLOVIA SUMMIT GCは、連結決算業務の効率化と自動化を支援するシステムです。クラウドサービスを利用し、煩雑な付帯作業が軽減されます。
会計システムや開示システムとの連携により、人的ミスの削減と決算の早期化が図れます。多要素認証やアクセス制限などのセキュリティ機能も充実しており、リアルタイムでのデータ収集が可能です。
BizForecast(グループ経営管理システム)は、グループ会社のデータ収集から連結処理、レポーティングまで一括で行うシステムです。
スタンダードとエンタープライズの2つのエディションがあり、柔軟なマスタ構造やシステム設計により、多様な連結決算ニーズに対応しています。Excelの利便性を活かしつつ、データの整合性や情報共有を強化する機能が搭載されています。
結/YUIは、グループ経理の生産性を高めるクラウド連結会計ソフトです。グループ間取引の自動照合と自動仕訳作成機能により、効率的なデータ管理が可能です。
主要な会計ソフトとのAPI連携により、データの整合性を保ちながら作業を自動化できます。使いやすさをモットーとしているため、属人化防止にも役立ちます。
STRAVISは、連結会計、管理会計、グループ経営データ収集基盤としての機能を備えたシステムです。常に新しい会計基準に準拠し、月次連結や連結予算、連結見込などの管理業務にも対応。
IFRS対応や多要素認証などの高度なセキュリティ機能も備えています。クラウド型とオンプレミス型の両方が選択可能です。
SAP S/4HANA Financeは、財務連結と決算プロセスの合理化を支援するシステムです。業務データとグループデータを統合し、リアルタイムでのデータアクセスと分析が可能です。
オンプレミス、クラウド、ハイブリッドの導入オプションがあり、高度なセキュリティ機能と連結機能を備えています。各種ERPシステムとの連携が容易で、複雑な会計業務を一元管理できます。
SuperStream-NXは、企業の財務会計を最適化する統合会計システムです。全社的な経営プロセスが効率化され、迅速な意思決定を支援してくれます。
オンプレミスとクラウドの両方に対応しており、グループ会社や多国籍企業向けの機能も充実。国際会計基準(IFRS)に標準対応し、RPAによる業務自動化や豊富なレポート作成機能が備わっています。
連結会計システム(連結決算システム)は多機能なシステムを導入すればいいというわけではなく、自社に適したシステムを見極めて導入することが欠かせません。
本サイトでは、会社の特徴別におすすめの連結会計システムを紹介します。