連結会計システム比較27選!会社の特徴別おすすめ製品と選び方 » 連結会計とは?基礎知識を基本から解説 » 連結会計はインボイス制度でどう変わる?

連結会計はインボイス制度でどう変わる?

2023年10月から開始されたインボイス制度は、単体決算だけでなく、連結会計業務にも大きな影響を及ぼします。この記事では、インボイス制度が連結会計に与える具体的な影響と、連結会計システムを活用した効率的な対応策について分かりやすく解説します。

インボイス制度が連結会計に与える3つの影響

子会社・関連会社の管理業務の煩雑化

インボイス制度への対応状況は、企業によって様々です。そのため親会社は、各子会社が適格請求書発行事業者として正しく登録しているか、また受領した請求書がインボイスの要件を満たしているかを適切に処理・保存できているか、といった点まで監督する必要が出てきました。特に、海外子会社や免税事業者のまま事業を継続する子会社がある場合、取引ごとの丁寧な確認作業が求められます。これまで以上にグループ全体のガバナンス体制を強化し、各社の状況を正確に把握する管理業務が新たに発生するため、連結経理部門の負担は間違いなく増加するでしょう。

連結納税(グループ通算制度)における消費税額計算の複雑化

グループ通算制度を適用している企業グループでは、グループ全体の消費税額をまとめて計算し、親会社が代表して納付します。インボイス制度が始まったことで、この消費税額の計算根拠となる各社の仕入税額控除の計算が、より厳密になりました。各社が受け取った請求書がインボイスの要件を満たしているかを個別に確認し、正確な控除額を算出した上で、グループ全体の消費税額を合算しなければなりません。この集計と検証作業は非常に手間がかかり、手作業に頼るとミスが発生するリスクも高まります。連結ベースでの正確な納税額を算出する業務は、格段に複雑になったといえるのです。

連結パッケージで収集するデータの変更・追加

連結決算を行う際、親会社は子会社から財務諸表などの会計データを「連結パッケージ」という形式で収集するのが一般的です。インボイス制度に対応するためには、この連結パッケージで収集するデータ項目そのものを見直す必要が出てくるでしょう。例えば、仮払消費税や仮受消費税の勘定科目だけでは、仕入税額控除の可否を正確に判断できません。そのため、インボイス対応済みの取引かどうかを区別する補助科目を設けたり、経過措置の対象となる取引金額を別途報告させたりするなど、新たな収集項目を追加することが考えられます。これにより、子会社側のデータ作成負担が増えるだけでなく、親会社側の集計・分析業務も煩雑になります。

連結決算を効率化するインボイス制度への対応策

グループ共通の経理規程・運用ルールの策定

まず取り組むべきは、親会社が主導してグループ全体で適用する経理規程や業務マニュアルを見直すことです。インボイスの受領・発行に関する具体的な業務フロー、電子インボイスの保存方法、記載要件に不備があった場合の対応手順などを明確に定め、グループ内で統一しましょう。これにより、子会社ごとの対応のばらつきを防ぎ、担当者による判断の迷いをなくすことができます。ルールが明確になることで、子会社への問い合わせや手戻りといった非効率な業務が減少し、グループ全体の内部統制が強化されます。結果として、連結決算業務全体の品質向上と効率化に繋がるのです。

連結会計システムを活用したデータ収集・管理の自動化

インボイス制度への対応を機に、連結会計システムの導入や既存システムの見直しを検討することも非常に有効な手段です。最新の連結会計システムを活用すれば、各子会社からのデータ収集プロセスを自動化し、手作業による入力ミスを大幅に削減できます。さらに、インボイス制度に対応した税区分の設定や、収集したデータの中にインボイスの要件を満たさない取引がないかといった整合性のチェックも効率的に行えるようになります。手作業による確認や集計作業から解放されることで、経理担当者はより分析的な業務に集中できるようになり、連結決算の早期化という経営課題の解決にも大きく貢献するでしょう。

まとめ

インボイス制度は、連結会計業務において「子会社管理の複雑化」や「税額計算の煩雑化」といった影響をもたらします。
この変化に対応するためには、グループ共通のルールを整備するとともに、連結会計システムを効果的に活用することが重要です。
制度対応を、単なる負担増と捉えるのではなく、グループ全体の業務プロセスを見直す良い機会だと考え、より強固で効率的な決算体制を構築していきましょう。

会社の特徴別
おすすめの連結会計システム
3選を見る

会社の特徴から選ぶ
連結会計システム
(連結決算システム)3選

連結会計システム(連結決算システム)は多機能なシステムを導入すればいいというわけではなく、自社に適したシステムを見極めて導入することが欠かせません。
本サイトでは、会社の特徴別におすすめの連結会計システムを紹介します。

少人数体制でも、将来の成長を
見据えて導入したい
中堅企業向け
iCAS/連結DX
(インプレス)
インプレス公式HP
画像引用元:インプレス公式HP
https://www.imprex.co.jp/lp/dx_package
iCAS/連結DXが
おすすめな理由
  • Excel感覚のまま操作ができるから、現場にすぐ定着。
  • 600項目以上の自動エラーチェックで、ミスと手戻りを削減、予実管理・管理連結にも対応
  • 1人からでも回せる!専任コンサルタント伴走の安心な導入・運用サポート体制
複雑な管理体系を
統合・最適化したい
大企業向け
DIVASystem LCA
(ディーバ)
ディーバ公式HP
画像引用元:ディーバ公式HP
https://www.diva.co.jp/products_services/lca/
DIVASystem LCAが
おすすめな理由
  • SAP®含む各種システムと高い連携性で、グループ全体を一元管理
  • 導入実績33,000社超!※1豊富な導入ノウハウで安心。
  • 連結決算を軸に、開示書類作成、単体決算まで決算業務のアウトソーシングに対応可能
海外拠点との一元管理を
行いたい
グローバル企業向け
mcframe GA
(ビジネスエンジニアリング)
mcframe公式HP
画像引用元:mcframe公式HP
https://www.mcframe.com/product/ga
mcframe GAが
おすすめな理由
  • 33の国と地域への導入実績!※2多通貨・多言語・各国税制に対応
  • 海外現地のサポート体制で、グローバル運用も安心。
  • 購買・販売・在庫なども含めたグループ横断の経営管理が可能
※1参照元:DIVA公式サイト(https://www.diva.co.jp/products_services/lca/)2024年9月9日時点
※2参照元:mcframe公式サイト(https://www.mcframe.com/product/ga)2024年7月25日時点
会社の特徴から選ぶ
連結会計システム3選