「連結決算システム」とは、グループ全体の財務状況や経営成績などを明らかにするために行われる決算処理を支援するシステムであり、連結財務諸表の作成を行います。対して「連結会計システム」とは、日常の会計処理や連結会計を含む幅広い業務を支援するためのシステムです。
こちらの記事では、連結決算システムと連結会計システムの違いや選び方などについてまとめています。
連結決算とは、連結会計業務の一環として行われる決算処理のことであり、企業グループ全体の財政状況や経営成績、キャッシュフローの状況を明らかにするために行われるものです。グループ各社における個別財務諸表を取りまとめ、連結財務諸表(連結貸借対照表や連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結附属明細表の6種類)を作成します。
手作業での連結決算は時間がかかる点に加えて、ミスが発生するリスクが高まってしまいます。そこで連結決算システムを導入することによって、企業グループにおける連結財務諸表の作成を効率化できます。
グループ企業をひとつの組織と見なした上で、経営状況を報告するための会計手法を「連結会計」といいます。連結会計は日常の会計処理を含む幅広い業務を指しており、上記で解説している連結決算は、連結会計業務の一環として行われる決算処理を指しています。また、連結会計の対象企業は原則として「親会社が支配権を有する子会社」となっています。
連結会計では、日々の会計処理を行って企業グループ全体の資金の流れを管理し、決算月には企業グループ全体の財務情報の整理を行います。外部への情報開示や税金の計算、社内の資金管理なども含まれています。
企業において連結会計システムを導入した場合、連結決算業務を含む幅広い会計業務を行えることに加えて、経営管理の支援にも対応可能となる点がポイントといえます。
| 連結決算システム | 連結会計システム | |
|---|---|---|
| 目的 | 連結財務諸表の作成を行う | 連結会計業務全般を支援する |
| 対象ユーザー | 財務経理部門 | 財務経理部門、経営企画部門 |
| 機能 | 決算業務に特化している (連結財務諸表の作成と関連業務) |
会計管理や経営分析、予算管理など 経営管理のサポートも含む |
| 活用場面 | 法定連結決算を行う場合 連結財務諸表作成を効率化できる |
日々の会計処理からグループ経営管理、 経営意思決定まで幅広く活用できる |
システムの導入にあたり、「連結決算システム」と「連結会計システム」のどちらを選ぶべきか、という点については、導入における主目的が重要になってきます。
例えば「法定連結決算の業務を効率的に行いたい」といった点が主な目的なのであれば連結決算システムでニーズを満たせると考えられます。また、経営判断の支援を主目的にしたいと考えている企業の場合には、連結会計システムを選択することがおすすめであるといえます。
連結システムを導入するにあたっては、「業務プロセスを整備する」「コストと効果のバランスについて検討する」という2点に注意することが必要です。それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
システムを導入する前には、現行の業務プロセスの整備を行う必要があります。会計処理では、まずデータの正確性が重要となりますが、現在の会計業務の仕組みが整っていない場合にはデータの入力ミスが発生したり、不正確な帳簿ができてしまったりする可能性があり、その場合は連結会計の結果としても正確なものが得られません。
以上から、システムの導入にあたっては現在の会計業務の見直しと改善策の検討を行うことが大切なポイントといえます。
コスト面についても考慮することが必要です。システムの導入・運用を行っていく場合には、導入コストの他にもライセンス費用や年間の保守費用などが発生します。また、自社のニーズに合わせるためのカスタマイズ費用が発生するケースもあります。
そのため、システム導入にあたっては、導入から運用までの総コストについて把握した上で、費用対効果について十分に検討した上でシステムを選ぶことが重要です。
連結会計システム(連結決算システム)は多機能なシステムを導入すればいいというわけではなく、自社に適したシステムを見極めて導入することが欠かせません。
本サイトでは、会社の特徴別におすすめの連結会計システムを紹介します。


